モノリスソフト

今冬発売予定の『』の情報を得ようと開発会社のサイトを見に行ったところ、開発会社の「クラフト&マイスター」代表と、「」の代表との対談が載っていました。

その中で、《定時制について》という見出しの本文の中に気になる文章が

残業はリーダーに業務命令として出させているから、
スタッフは生活残業みたいな事は勝手に出来ない
ようになってる。残業を多く発令しているリーダーは、
作業見積もりが甘いと評価されるから、リーダーも
残業は乱発出来ないしくみになってるよ。

効率よく作業した人間は定時で帰れるし、
できなかった場合は残業しなければならない、って
意識を持たせるようになった。日本特有の、上司より
早く帰れない、という風潮は全くないよ。

ということを「モノリスソフト」では実践しているとのこと。

これは、素晴らしいとしか言いようがない。
残業するような「仕事の手際の悪い人」は評価が低くて、「サクサク出来る人」が評価される。

ありがちなのは、サクサクやるよりダラダラやる人の方が残業代が貰えて、結局収入が増えるという分け分からん状態。
仕事が遅い人の方が、夜遅くまでダラダラやるのでがんばっているイメージがどうしてもあるみたい。
さらに、上司がいるのに、サクッと定時で帰ることを「悪」ととらえる風潮もある。

こういった問題点を改善した一石三鳥の『定時制』を思い切って導入した「モノリスソフト」は凄いな。

さらに

毎年状況に合わせて変えているけど、黒字を
連発しても大判ぶるまいはしない代わりに、
赤字になってもリストラはしないようにしている。

このへんもすごく良い。私の好きな経営の考え方です。
経済には良いときもあれば悪いときもある。

景気の良いときは、悪いときに備えて蓄えるという経営。

チームや部署に対しての評価でなくて、会社全体の
評価を全社員に還元するようなルールにしてる。

このやり方であれば、どんな部署でも最善を尽くそうと考えるんじゃないだろうか。
ゲーム会社には『フレックスタイム制』を導入しているところもあるだろうけど、それよりも『定時制』の方が断然良い。
そして「追い込みの時期になると深夜作業は連日連夜続いてしまう」という制作会社にありがちな、スケジュール管理不足をリーダーの責任とすることで、開発スタッフが尻をぬぐいとして徹夜する状況を減らすことが出来る。

ゲーム会社に入るなら「モノリスソフト」が良いかもしれませんね!

ソース:『CLUB寿道』モノづくり対談 第一回

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